2007年12月24日月曜日

インターチェンジ来春開設の川島町 郷土料理で町おこし

2007年12月19日 asahi/com

◇冬場の郷土料理 新メニュー登場

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泉の里の「かわじま呉汁」はボリュームもたっぷり

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こうして大豆をすりつぶし、かわじま呉汁をつくる=川島町吹塚で

 圏央道のインターチェンジが来年3月に開設される予定の川島町で、郷土料理の売り込みに熱がこもってきた。今年夏に好評だった特製冷や汁に続き、冬場の 新郷土食「かわじま呉汁」が今月、町内13店でメニューに登場。町商工会と飲食店の有志が伝統食から編み出した一品だ。板前さんたちは「高速で東京から来 る人にも食べてもらうぞ」と張り切っている。

 ◇町おこし 「呉汁」を一工夫

 鉄道の駅も線路もない川島町にとって、東京などと自動車道でつながるインター開設は町史の歴史的な大変革だ。町商工会は今春、「都会でも通じる地域ブランドを作るため、まず食文化からいこう」と戦略を立てた。

 ゴマ、みそ、野菜で作る伝統の冷や汁「すったて」は6月から町内19店で発売。お年寄り以外はほとんど知らなかったこの郷土食が、まず町内で人気を博した。

 しかし、冷や汁は夏しか出せない。そこで町商工会と町内3飲食店の板前さんは9月、研究会を結成。すりつぶした大豆をみそ汁で煮込む伝統食「呉汁」は川島町を含む日本各地に古くからあるが、現代人の味覚に合う新郷土料理に仕立てようと取り組んだ。

 試行錯誤は約3カ月続いた。現代人の健康志向に合わせ、すべて国産大豆を使って10種類以上の野菜を入れると決めた。フキのようなシャキシャキ感がある保存食・イモガラを入れ、土鍋か鉄鍋に盛りつけることにした。

 こうしたルールに賛同する13店がそれぞれの味を工夫する。研究会に参加した安達光二さん(35)の店「泉の里」では、うどんが入る汁に本ガモのミンチを入れてこくを出し、主役の大豆を確かめながら味わえるように所々に粒を残した。

 揚げたネギが香ばしい汁、豆板醤(とうばんじゃん)でお好みの辛さにしてくれる汁、塩味の汁など町内で多彩な味を楽しめる。値段は730円~1400円。

 商工会の宮下成和・経営指導員は「もともとは質素な食べ物でも、おいしくなれば名物になる。食文化は第1弾。広大な水田があるこの町で、稲刈りなどの農村体験をしてもらうことでも、都会から人を呼び込みたい」と話した。