2007年8月24日(金) Web埼玉
比企郡小川町靱負(ゆきえ)に四輪車用の新エンジン工場を建設する本田技研工業(ホンダ、本社・東京都港区)は二十三日、同所で起工式を行った。岡島敦子副知事、笠原喜平小川町長、ホンダからは山本卓志常務執行役員らが出席、安全祈願などを行った。
エンジン工場は東武東上線東武竹沢駅の東約一キロ、関越自動車道嵐山小川ICから約七キロ。敷地面積は約一五・七ヘクタールで、建築面積は約五万九千平方 メートル。投資額は約二百五十億円。生産能力は年間約二十万基を見込んでおり、国内外へ供給する。従業員数は五百人を予定。
同時に、ホンダの関連会社ホンダトレーディング(東京都千代田区)も稼働、エンジン鋳造用のアルミ合金の溶解を進めるという。
起工式で、山本常務執行役員は「夢や感動が与えられる先進工場にしたい」と話した。岡島副知事は「ホンダが立地してよかったと満足してもらえるよう最大限 の努力をする」とあいさつ。笠原町長も「世界のホンダが寄居と小川に本当にやって来るんだと安堵(あんど)している」と述べた。
新エンジン工場は、二〇〇九年稼働予定で、環境性能に優れたエンジンの生産体制を整える。また、エンジンの供給先となる寄居新工場は二〇一〇年の稼働を予定している。